きみは咲きたいと言った。
花にしかなれないその花が
咲きたいと叫んだ。
二人の目から
涙と一緒にたくさんの血が流れていった。
頭と胴体が別々の人形がごろごろと転がっていた。
終わりの意味を僕たちは何も分かってなどいなかった。
ずっと咲かずにいたきみの気持ちも
咲きたくないと言い聞かせてきた僕の気持ちも。
だけど今ならわかるんだ。
生きたままで僕たちがあの世という天国に行けること。
そのためにこの運命は。
そしてぼくは剣を持ったんだ。
僕たちが頑なに握りしめた手を離して終わらせた時、
そこから全てが始まること。
ずっと繋がりたいと思っていた、
愛と呼ぶものに繋がるのだということを。